高次脳機能障害の認定

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交通事故の後遺障害の一つに、高次脳機能障害があります。高次脳機能障害と診断されるためには、高次脳機能障害審査会により判断を受ける必要があります。初診時に頭部外傷があり、そのあとどの程度の意識障害があることが基本的な条件ですが、その判断は難しいときもあるのです。高次脳機能障害の典型的な症状といえば、認知障害や行動傷害、人格変化。等級には器質的損傷に1級から9級があり、非器質的精神障害では9・12・14級のみが対象範囲とされています。PTSDやパニック障害なども、非器質的精神障害の範囲ですが、これらの特徴は交通事故との因果関係が示しにくいこと。そのため、適正な等級認定が難しくなりがちなのです。

裁判でも、頭部外傷の診断も画像所見もなく、精神症状のみがあるという場合は、後遺障害の等級認定は受けにくいのが実状です。ただし、頭部外傷の診断があり、精神症状を伴っている場合は、高次脳機能障害として認められることがあります。このように、微妙なラインで判別が行われることから、交通事故の被害者本人や介護者などが太刀打ちするのは困難です。専門的な知識を持った弁護士に相談することによって、よい解決法にたどり着くことができます。